SSブログ

魂を震わす声。 [瑣末事]

近所のオーディオ店でSOULNOTEの試聴会をやるというので、参加。
(ちなみにどれくらい近所かというと、「あ、そろそろ時間だ」と家を出たのが
開始3分前で、店に着いてもまだ始まっていないくらい近所)
以前この店で開かれた別メーカーの試聴会では驚くくらいガラガラだったので、
そのつもりで行ってみたら20席のイスはすでに予約でいっぱい、仕方がないので
後ろで立ち見という。
これはやっぱりSOULNOTEというブランドに対する期待の表れ、なんだろうなあ。
試聴会はプレイヤーからアンプからスピーカーまで、全部SOULNOTE製品で固められた
システムで実施されたので、まさにこれこそ主催の鈴木氏が聴かせたい音なんだろう。
で、どうだったかというと。
スピーカーが小型フルレンジ1発なことが大きいのか、あまり上下とも出ているとは
言えない感じ。その代わり、ヴォーカル域の出方は秀逸。これは良かった。
いわゆるオーディオ的な音ではなく、空気感を出したい、というのが鈴木氏の話。
1時間40分くらいで試聴会は終了。少し休憩を挟んで、今度は鈴木氏のギターによる
ミニライヴが開催。ヴォーカルはLaidbacKというユニットで活動中の井筒香奈江さん
以前、ネットだか雑誌だかでLaidbacKのCDジャケットが気になっていたので、ちょうど
いい機会だと思って聴いてみると、これがかなり良かった!
軽くハスキーがかった声で、落ち着きある70年代のナンバーを歌い上げる様子が
個人的な好みにガッチリはまる。こういうの好きなんだよなあ。
鈴木氏のギターも渋く、コーラスもカッコいい。
結局、ミニライブとはいえ1時間にも及ぶステージ。いやこれは来て良かった。
残念だったのは、このライヴも試聴会の一部ということでギター、ヴォーカルともに
自社のアンプ(ma1.0だったかな)を通していたんだけど、リバーブがかかり過ぎて
音が完全にぼわついてしまい、かえってマイナスに働いていたこと。
それから、主催者ご本人がラインナップをソラで言えないようなネーミングは流石に
どうかと思いますハイ。

で、試聴会及びミニライヴ終了後、速攻でCDを買ってサインを入れてもらうことに。

LaidbacK『Little Wing』。
井筒さんのホームページでの通販と、ここのようなSOULNOTE取り扱い店舗でのみ買える
様子なので、いわゆるインディーズ扱いなのかな?
聴いてみると、ところどころ明らかに音割れしていたりハムノイズが乗っていたりと、
正直録音は良くないんだけど、ヴォーカルの存在感がかなり強力で生々しい。
なるほど、SOULNOTEの試聴会でこのCDがかけられまくっていた、というのも納得。
(ちなみに今回は「ライヴで聴けるから」という理由でこのCDの出番はなし)
機会があれば是非どうぞ。

あ、そういや肝心のSOULNOTE製品はカタログすら貰ってこなかったな・・・。


コメント(7)  トラックバック(0) 

コメント 7

Sulcata

音楽家の目指すHiFiと、一般的なオーディオ愛好家の目指すHiFiと違うような気がします。
SoulNoteはどちらかというと、artist HiFi何じゃないでしょうか?
by Sulcata (2007-12-25 11:38) 

セラミック

初めまして、こんにちは。セラミックと申します。

自分は良質な(?)ヘッドホンアンプ+プリメインアンプということで
sa1.0(できればsm1.0も)あたりを狙っているのですが、
SOULNOTEの音の特徴はボーカル以外にどんなところがありましたか?
スピーカーでの他の方のレビューだとスピード感がある、
といった意見もよく見受けられましたが…………
by セラミック (2007-12-26 14:19) 

Chris

SOULNOTEはデザインが好きですねぇ、
聴いたことないんですけど・・・w
da 1.0とか欲しいです。
by Chris (2007-12-26 23:40) 

しゃけ

>>Sulcataさん
現場と第三者との間の隔たりというのは、どこの世界でもよくあるもので・・・
ってちょっと違うか(^^;)。
鈴木氏は経歴的にはエンジニア系なんですが、志向するのはアーティスト系
みたいですねえ。

でも面白いのは、だからといって他方が完全に否定されるわけではない、
というところですね。ヲレなどはかなりいい加減なので、
「コッチもいいけど、アッチもなかなか」
とか言いながらなんとなく楽しんでしまってますが。

>>セラミックさん
いやこちらこそはじめまして。今後ともよろしくお願いします。

なるほどSOULNOTE製品の購入をお考えですか。
今回ヲレが試聴会で聴いたのはsc1.0、ma1.0、ss1.0という組み合わせで
セラミックさんの候補とは違う上に、当然ヘッドホンでの試聴もしてないので
あまり参考にならないかと思いますが、一応。
試聴会では「製作現場とリスナーの環境の違いが出ないような音作り」と
言っていましたが、いわゆるモニター的な音ではないです。
分析的に聴かせるのではなく、トータルで雰囲気を味わってね、という感じ。
スピード感、というのはヲレは感じませんでした。かといって反応が遅いと
いうわけでもないですが、自然に現れてくるような。
(「スピード感」の認識がヲレと他の人で違っているのかも)
で、上でも散々言っているヴォーカルの件ですが、ものすごく極端な言い方を
してしまうと「それ以外に特筆すべき点が見当たらない」のです(^^;)。
ただ、これは2時間程度の試聴会でかけられたCDのうち、ヲレが聴いたことの
あるのはFAKiEの「赤とんぼ」だけだった、というようにちょっと比較材料が
少なすぎることもあると思いますので、ホントに極端な話ですが。
ちなみに試聴会でかかった曲のうち、8割が歌モノでした。
音のバランスとしてはカマボコといっていいのでは。
正直な気持ち、あまりこのシステムで打ち込み系、特にバキバキのテクノや
サイトラは聴きたくないかなあ、と思いました。あまり面白くなさそうです。
楽器数の少ない小編成モノを静かに聴く、というのが合ってると思います。

・・・って、なんかホントになんの参考にもならんなあコレ。
えーと、詳しくはお近くのオーディオ店へどうぞ(^^;)。すいません。
by しゃけ (2007-12-27 00:13) 

しゃけ

>>Chrisさん
なかなかソリッドなデザインで統一されていて、ヲレもそこは好きですね。
(ということはあの人はダメそうだな・・・w)
デフォルトで足がスパイクなのも、かなりポイント高いです。
ただ、難をいうとロゴとかCDトレイの前面パネルとか、ところどころに
ピカピカのメッキを使ってるんですよね。これは全部ヘアラインの方が
カッコいいと思うんだけどなあ・・・。

あ、そういえば試聴会で「来年は新製品出さないので、今年出したモノから
よく聴いて選んでもらいたいと思います」と言っていたので、間違っても来年
SOULNOTEのヘッドホンアンプとかは出ないでしょう(w
by しゃけ (2007-12-27 00:21) 

セラミック

詳しい感想どうもです。
SOULNOTEの最高のシステムでもボーカルがよく聴こえる
のが一番の特徴になるわけですか。
聴きたいジャンル的には大きな問題はなさそうだけど
やっぱり視聴はしなきゃって感じですね。
怖いけど今度相模原にでも行ってみます。

ありがとうございました。
by セラミック (2007-12-27 10:44) 

しゃけ

>>セラミックさん
あ、今相模原にいらしても上記のシステムは置いてないですよ。
一応sc1.0+sa1.0+sm1.0+sb1.0の構成でデモ展示してはいますが、
思い切りレジ横に設置してあるので落ち着いて試聴とかは無理です。
本気で聴くならどこか他の店の方がいいかと思います(^^;)。
ダイナ5555とかならちゃんと聴かせてくれそうですね。

・・・実はこの試聴会、あわよくばヘッドホンで聴けないかなあとe9持参で
参加したんですがそれどころではありませんでした(w
by しゃけ (2007-12-27 22:34) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。